コブシとモクレン7つの違い!花の向きや咲き方などの見分け方

春の足音と共に、白い花を咲かせるハクモクレン(白木蓮)とコブシ。どちらもモクレン科モクレン属、よく似ています。

「モクレン?それともコブシ?」と迷ったら、花の向きや咲き方などを見るのがポイント。コブシとモクレン(白木蓮)の違いを紹介します。

※モクレンというと通常、紫色の花を咲かせる「紫木蓮」を意味します。
※ただし本記事ではこれより先、便宜上「モクレン」は「白木蓮」を指すこととします。

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コブシとモクレンの違い(1)花の咲き方

コブシとモクレンの違い、分かりやすいのが「花の咲き方」です。

  • コブシ・・・・・・・完全に開く
  • モクレン・・・・・日が当たると開き、暗くなると閉じる

コブシの花は完全に開き、横に広がったような形になります。

一方でモクレンの花は、日が当たると開きますが、暗くなると閉じてしまいます。ただし開くといっても、完全には開きません。

大きく開くのではなく、ややすぼんだ姿が印象的です。

コブシとモクレンの違い(2)花の向き

コブシとモクレンの違いとして「花の向き」も挙げられます。

  • コブシ・・・・・・・あちこち向いて咲く
  • モクレン・・・・・上向きに咲く

コブシは、横向きの花があれば上向きの花も。枝いっぱいに花をつけ、色々な方を向いて咲いているように見えます。

一方でモクレンは上向き。大空を目指すかのように咲きます。

モクレンの咲きぶりを見ていると、まるで白く繊細なお椀が並んでいるかのよう。思わず手ですっぽり包みたくなります。

コブシとモクレンの違い(3)花の厚み

コブシとモクレンの違い、ほかに「花の厚み」も挙げられます。

  • コブシ・・・・・・・薄い
  • モクレン・・・・・肉厚

コブシの花びらは薄め。ひらひらとした花びらがとても華奢。光に透ける様子も可憐です。

対してモクレンは厚みがあります。

しかも大ぶりなので見ごたえ十分。春先の青空を背景に、堂々たる存在感です。

コブシとモクレンの違い(4)花びら(に見えるものの)の数

コブシとモクレンの違い、次は「花びら(に見えるものの)の数」です。

  • コブシ・・・・・・・6枚
  • モクレン・・・・・9枚(がく片も含めて)

コブシの花びらは6枚です。

花びらの下に緑色のものがありますが、これは「がく片」です。

一方のモクレン。本当は6枚ですが、9枚あるように見えます

というのも、モクレンのがく片が白いため、花びらのように見えるのです。

実際にはどちらも6枚ですが、「花びらが9枚あるように見える」場合はモクレンでしょう。

コブシとモクレンの違い(5)葉が出る時期

コブシとモクレンの見分け方として、「葉が出る時期」も覚えておくと便利です。

  • コブシ・・・・・・・花期に葉がある
  • モクレン・・・・・花が終わってから

モクレンは、花の時期には葉がついていません。咲き終わってから葉を出します。

ちなみに葉は大きく、8~15cm。卵型をしているのが特徴です。

一方、コブシは花期に葉がついています。花の付け根部分を見ると、小さな葉が一枚あるのが分かるはず。

花期に「花のみ」ならモクレン「花に小さな葉がついている」ならコブシということです。

コブシとモクレンの違い(6)花の大きさ

コブシとモクレンの違いには、「花の大きさ」もあります。

  • コブシ・・・・・・・やや小ぶり、4~5cm
  • モクレン・・・・・大きめ、8~10cm

コブシは花びらが薄く、花のサイズも小さめ。可憐な雰囲気を漂わせます。

対してモクレンは花びらが肉厚な上、花も大ぶり。どっしりとした、それでいて清楚な雰囲気です。

コブシとモクレンの違い(7)開花時期

コブシとモクレンの違い、最後は「開花時期」です。

  • コブシ・・・・・・・3~5月
  • モクレン・・・・・3~4月

地域によって異なりますが、モクレンの花期は3月から4月、コブシは3月から5月です。ほぼ重なっていますが、モクレンの方がほんの少しだけ先に開花。そしてコブシの方が長く咲くのが特徴です。

まとめ

春の気配が濃くなる時期に、白い花を咲かせるモクレン(白木蓮)とコブシ。青空に白が映え、春の到来を実感させてくれます。

よく似ていますが、今回紹介した通り7つの違いがあります。コブシとモクレンの違いや見分け方を知れば、花を見上げる楽しみが増すことでしょう。

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