スノードロップとスノーフレーク。名前も似ていますし、白く可憐な花を咲かせるのも同じ。違いはなんでしょうか?
実は開花時期も違いますし、花の形や草丈も違います。スノードロップとスノーフレークの違いをまとめました。
よく似た花、スノードロップとスノーフレーク
スノードロップはその名の通り、 “雪解けの雫”のように咲く花。和名では「待雪草」(マツユキソウ)と呼びます。
うつむくように咲く白い花は、まるで謙虚におじぎしているかのようにも見えます。
そして、スノーフレークはこちら。スノードロップと同じく、うつむき加減で咲く姿が可憐です。とてもよく似ていますよね。
ちなみにスノーフレークは、和名で「鈴蘭水仙」と呼ばれます。その理由は、花姿がスズランに似て、細長い葉がスイセンに似ていることから。
じっと見ていると、耳元で揺れるピアスのよう。そして、アンティークガラスのランプシェードのようにも見えてきます。見ればみるほど、愛しさが増す花です。
スノードロップとスノーフレークの違い
名前も雰囲気もよく似ている、スノードロップとスノーフレーク。その主な違いは、「花の形」「開花時期」「草丈」の3つです。
スノードロップとスノーフレークの違い(1)花の形
まず、スノードロップとスノーフレークの違いとして挙げられるのが、花の形です。
- スノードロップ・・・・・・3枚の離れた長い花びらの中に、短い花びらがある。
- スノーフレーク・・・・・・スズランに似た釣鐘型の花。花びらの先はフリル状。
スノードロップの花びらは3枚。その中に、短いが花びらがあります。一本の花茎に一つの花を咲かせるのも特徴です。
一方のスノーフレークは、スズランに似た釣鐘型の花。花びらの先がフリル状になり、明るいグリーンの模様が入っているのも愛らしいですよね。
スノードロップと異なり、一本の花茎に数個の花がつくのも特徴です。
スノードロップとスノーフレークの違い(2)開花時期
続いて、スノードロップとスノーフレークの違いとして挙げられるのが、花が咲く時期です。
- スノードロップ・・・・・・2~3月
- スノーフレーク・・・・・・3~4月
スノードロップが咲き終わる頃、スノーフレークが咲き始めるということですね。
スノードロップが咲くのは2~3月。いわゆる早春で、まだまだ寒い時期です。
凍えるように寒い朝も花茎をすっと上げるスノードロップ。可憐な姿からは想像できないぐらいたくましく、そして清らかです。
そして堂々と咲かせる一輪の花。その様子はまさに、春を告げる花。間もなく訪れる春を、小さなからだで懸命に告げてくれているかのようです。
一方のスノーフレークが咲くのは、3~4月。
スノーフレークが咲くころには、桜やチューリップなど春の花もお目見えします。そろそろ春本番です。
スノードロップからスノーフレークへ。その開花のリレーは、まるで春のバトンを渡しているかのよう。そう想うと、懸命に咲く花がますます愛しくなります。
スノードロップとスノーフレークの違い(3)草丈
もう一つ、スノードロップとスノーフレークの違いとして挙げられるのが草丈です。
- スノードロップ・・・・・・10~20cm
- スノーフレーク・・・・・・30~40cm
スノードロップの草丈は10~20㎝ほど。コンパクトなサイズなので、株間を開けると寂しくなります。まとめて植えると、愛らしい群生になります。
一方のスノーフレークは30cm以上になるので、それなりのボリューム感が出ます。
ちなみに、スノードロップとスノーフレーク、どちらもヒガンバナ科の球根植物です。暑い時期は葉が消えてしまいますが、また葉を出し花を咲かせます。
植えっぱなしで毎年咲きます。「あれ、枯れてしまった?」と抜かず、夏の休眠中もそのままにしてあげてくださいね。
まとめ
早春の花スノードロップは、寒さに負けず、健気に咲く姿に心惹かれます。一方、名前も雰囲気も似ているのがスノーフレーク。3月ごろから、スズランのような愛らしい花を咲かせます。
スノードロップやスノーフレーク。似ているけれど違う花。スノードロップが春の訪れを告げると、スノーフレークが花咲く季節もすぐそこです。