白い手毬のような花!コデマリとオオデマリ5つの違い

名前がよく似ている花、コデマリとオオデマリ。そして名前の通りどちらも手毬のような白い花を咲かせます。では、コデマリとオオデマリの違いは何でしょうか?

分かりやすいのは花の大きさ。樹高や葉の形も異なります。コデマリとオオデマリ7つの違いをまとめました。

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コデマリとオオデマリの違い(1)花の大きさ

分かりやすいのが花の大きさです。

・ コデマリ・・・・・・・・1cmに満たない小さな花が複数集まる。
・ オオデマリ・・・・・・花が集まり、7~10cmのボール状になる。

コデマリ(小手毬)の花は、1cmにも満たない小さな花。肩を寄せ合うように咲き、まるで手毬を思わせる可愛さで咲きます。

そっと寄ってみると、一つの花には花びらが5枚。純白で薄い花びら。触れるのがためらわれるほど繊細です。

一方のオオデマリ(大手毬)はこちら。名前の通り大きな花です。

小さな花が集まってボール状に咲き、遠くから見るとまるで紫陽花のよう。

ちなみにオオデマリの愉しみの一つが、咲き始めの色。最初は白ではなく、ライムグリーン色をしています。

まるで新芽のようにフレッシュで、初々しさを感じさせるライムグリーン。初夏にぴったりの色彩です。

咲き咲き進むと黄緑色が淡くなり、少しずつ白へ。そして純白へと変わっていくのです。

コデマリとオオデマリの違い(2)葉の形や大きさ

次は葉の形や大きさです。

・ コデマリ・・・・・・・・ひし形に近い楕円形、2~4cm。
・ オオデマリ・・・・・・ハートのような形、7~10cm。

コデマリの葉はこんなかんじ。ひし形に近い楕円形で、シャープな印象です。サイズも2~4cmと、さほど大きくありません。

オオデマリの葉はこちら。全然違いますよね。

オオデマリの葉は、まるでハートの形。ふちにはギザギザが入っています。

7~10cmと大きくて、厚みがあるのも特徴。葉脈もくっきりしていてアクセントになっています。

コデマリとオオデマリの違い(3)樹高

もう一つコデマリとオオデマリには、はっきりとした違いがあります。それは樹高です。

・ コデマリ・・・・・・・・1~1.5m
・ オオデマリ・・・・・・3~4m

コデマリの樹高は1~1.5m人の腰位置ぐらいまでなので、庭のちょっとしたスペースに植えることができます。

でもオオデマリはそうはいきません。大きくなると樹高は3~4mにも及ぶのです。

オオデマリは人間の背丈よりぐんと大きく成長します。そのため十分なスペースを確保して植えることが大切。でもその分、花咲く時期はあたりが純白に染まるようで、とても見事ですね。

コデマリとオオデマリの違い(4)開花時期

コデマリとオオデマリは咲く時期も違います。

・ コデマリ・・・・・・・・4月~5月
・ オオデマリ・・・・・・5月~6月

このように咲くのはコデマリが先。コデマリの花期は4月から5月。桜の花が咲き、そろそろ葉桜になる頃に開花を始めます。

そしてオオデマリが咲くのは5月。そろそろ半袖を着ている人もちらほら、初夏の気配が濃くなる頃です。

抜けるような青空を背景に咲くオオデマリの花。夏を連れてきてくれるような白さです。

コデマリとオオデマリの違い(5)グループが違う

似ているようで、実は色々違うコデマリとオオデマリ。それもそのはず、実はグループが違うのです。

・ コデマリ・・・・・・・・バラ科
・ オオデマリ・・・・・・スイカズラ科

コデマリは「バラ科シモツケ属」。そしてオオデマリは「スイカズラ科ガマズミ属」。このように異なる系統の花だったのですね。

まとめ

名前が似ているコデマリとオオデマリ。でも花の大きさや葉の形など、実は色々な違いがありました。

そんなコデマリに見た目も似ているのが、ユキヤナギやシモツケ、ミツデイワガサ。これらは「バラ科シモツケ属」、まさに仲間です。違いが気になる方は、ぜひこちらの記事もご覧くださいね。

春に散歩していて「このコデマリに似た花は何?」と思った経験はありませんか?白い花がこんもり咲いて枝の感じも似ているけれど、ちょっと違う……。...
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