年中草木が茂り花咲く庭を目指すなら、できてしまった“すき間”が気になりますね。水をあげなくても枯れにくく、横に広がる草丈が低い植物を、グランドカバーとして活用しましょう。雑草対策にもなって一石二鳥です。
思わず愛着がわく、グランドカバーにおすすめの植物20種を紹介します。可愛い花や丈夫な多年草、個性的なカラーリーフ、香りも魅力のハーブの中から、ぜひお気に入りのグランドカバーを見つけてくださいね。
ガーデニングに欠かせないグランドカバー
ガーデニングをしていて気になるのが、庭にできるちょっとした“空きスペース”です。
たとえば、庭木の下や玄関アプローチ沿い。そして、駐車場横のスペースやコンクリートの目地など。花を植えるほどでもないし、芝生を植えるとお手入れが大変です。
かといって、そのまま放置するのも考えもの。庭の地面が丸見えになって味気なかったり、気づけば雑草が生えてきたり……。
そこでガーデニング活躍するのが、「グランドカバー」(グラウンドカバー)と呼ばれる植物です。
グランドカバーとは総称で、「地面を覆う植物」のこと。背丈が低めで、面を埋めていくように横に広がる植物が使われます。水やりなどのお手入れがあまり必要ないこともポイントです。
ガーデニングで余った庭のスペースや、彩りを加えたい庭木の株元などに、グランドカバーを活用しましょう。
可愛い花や爽やかな香りも愉しめます
グランドカバーは、その幅広さも魅力の一つです。一言でグランドカバーといっても、ガーデニングに使える植物はさまざま。
たとえば、可愛い花を咲かせる植物や、冬でも瑞々しいグリーンを保つ常緑の多年草。葉色が個性的なカラーリーフや、爽やかな香りを漂わせるハーブも使えます。
そこで今回は、グランドカバーを次の4つにカテゴリ―に分類。
- 可愛い花も愉しめる植物
- 冬もグリーン鮮やかな多年草
- 葉色が印象的なカラーリーフ
- 香りも魅力のハーブ
ガーデニング初心者でも育てやすい、庭のグランドカバーにおすすめの花や多年草、カラーリーフ、ハーブなどを全20種紹介します。
グランドカバーにおすすめの花
地面を植えるためのグランドカバーですが、花も咲くと華やかさが加わります。愛らしい小花が咲く、グランドカバーにおすすめの花を集めました。
グランドカバー種類(1)密集して咲く花が可憐な「ヒメイワダレソウ」
グランドカバーにおすすめの花といえば、根強い人気を誇るのがヒメイワダレソウ(姫岩垂草)です。小さな葉っぱや密集して咲く小花など、その可憐な雰囲気が魅力ですね。
ヒメイワダレソウは、踏んでも大丈夫なグランドカバーとしても人気です。玄関アプローチやガーデン内の小道脇、ガレージ横など、人が行き来する場所におすすめです。
なおヒメイワダレソウは、園芸店では「リピア」「リッピア」などの名前で販売されていることもありますね。
花の色は品種によって、ピンクがかったものもあります。ナチュラルな可愛さがあり、広がると野原のような雰囲気。洋風ガーデンによく合います。
ヒメイワダレソウは冬枯れするため、冬になるといったん葉が枯れてしまいます。ただし春になると再度葉を茂らせる多年草です。
そのまま冬を越してもいいですし、一年草と割り切って抜き、違うものを植えてもいいでしょう。
ただし冬を越す場合は、枯れたヒメイワダレソウの刈り込みを行いましょう。翌年しっかりと葉を茂らせてくれます。
また時間が経つと広がりますが、最初から面を埋めたいときは、ある程度の株数が必要です。インターネット通販で、セットを購入すると手軽ですね。
グランドカバー種類(2)タワー状に咲く青紫の花が美しい「アジュガ」
グランドカバーにおすすめの花として、忘れてはいけないのがアジュガです。
アジュガはマット状に広がって群生し、春になると青紫色やピンク色の花をタワー状に咲かせます。離れてみると花穂が密集して、まるで花の絨毯のように見事です。
アジュガは日陰でも育つので、シェードガーデン向きのグランドカバーとしても人気を集めています。
アジュガはとにかく丈夫!特に手をかけなくても、ランナーと呼ばれる細い茎を伸ばし、横へと広がっていきます。
広がれば広がるほど春に立ち上げる花穂が増え、見事な光景です。ガーデニング初心者にもおすすめのグランドカバーです。
洋風ガーデンにも合いますが、深い色合いなので純和風や和モダンな庭ともよく合います。またロックガーデンに植えると、岩や石の間から立体に立ち上がる花がとても風流です。
アジュガにはさまざまな品種がありますが、一般的に出回っているのは「アジュガ・レプタンス」です。ちなみに日本に自生しているジュウニヒトエ(十二単)も、アジュガの仲間です。
品種ごとに葉色も異なり、銅色がかったものや、葉にピンクと白の斑が入るものも。花の色や葉色によって、好みの雰囲気に仕上げることができますね。
一言でアジュガといっても、使う品種によって印象も異なります。アジュガの中で、人気の品種や色などを3つ紹介します。
1)冬のチョコレート色の葉が美しい「アジュガ チョコレートチップ」
アジュガの中でも特に人気があるのが、ややコンパクトにまとまる「アジュガ チョコレートチップ」。アジュガ・レプタンスの一種です。
アジュガ チョコレート チップ 1鉢 Ajuga Chocolat chip 周年 シェイドガーデン 日陰 多年草 苗 花壇 グランドカバー 寄せ植え 根しめ ガーデニング 花苗
アジュガ チョコレートチップの魅力は、その葉色の変化です。気温が下がるにつれて葉色が深くなり、次第にチョコを想わせる色へと変化します。
アジュガ チョコレートチップは生長が比較的ゆっくりです。そのため、一気に面積を広げたい場所には適しませんが、逆にちょっとしたスペースを埋めたいときにぴったり。
敷石の横や花壇の縁などに植えておくと、美しい紫色の花を咲かせてくれます。樹木の下を埋めるように群生させても見事です。
2)愛らしいピンクの花を咲かせる「アジュガ ピンクシェル」
アジュガには、ピンク色の花を咲かせる品種もあります。こちらもアジュガ・レプタンスの一種です。
アジュガ・ピンクシェル 1鉢3号 Ajyuga Pink Shell 花苗 春 夏 苗 グランドカバー 耐寒性 多年草 シェイドガーデン 桃色花 ガーデニング 寄せ植え 苗物 花苗 日陰
ピンク色のアジュガは紫とはまた異なり、愛らしい色合いが印象的ですね。
ピンク色だけで植えてもかわいいですし、白い花と合わせると可憐な雰囲気です。また紫のアジュガと混ぜて植えると、美しいグラデーションになります。
上から眺めてもキレイですが、ぜひ目線を下げて眺めてみてください。まるで美しい花の森に迷い込んだかのようで、うっとり見とれてしまいます。
3)「アジュガ ダークマホガニー」
アジュガの葉色を愉しみたいなら、レプタンスの一種「アジュガ・レプタンス ダークマホガニー」もおすすめです。
花苗 アジュガ ダークマホガニー 3号ポット グランドカバー 宿根草 カラーリーフ
その名の通り、濃いマホガニーブラウンの葉色が印象的ですね。寒くなるとブロンズ色がかった色になり、夏にはやや明るいブラウンになります。
ラベンダーブルーの花が咲くと、シックな美しさ。葉が濃い色合いなので、アクセントにもぴったりです。
このようにアジュガは花色や葉色が豊富で、グランドカバーにおすすめの花です。おすすめのアジュガについては、別記事で紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
グランドカバー種類(3)金平糖のような花が愛らしい「ヒメツルソバ」
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)は、まるでピンク色の金平糖を想わせる可愛い花が魅力です。初夏の頃から花をつけ、寒くなるまで花が咲き続けます。
ヒメツルソバは、「ポリゴナム」という名前でも知られています。
手間がかからず育てやすいことから、ヒメツルソバはグランドカバーにおすすめの花の代表選手です。見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
茎は立ち上がらずに横にはうようにして増えるので、無数の花が咲くとまるでピンクの絨毯のよう。濃い緑色の葉には深い紫色のV字の模様が入っており、秋に紅葉するさまも見事です。
ヒメツルソバは、花色の変化が愉しめるグランドカバーでもあります。開花直後はピンク色をしていますが、少しずつ色が抜けて白へと変化します。
真冬になると地上部分は枯れてしまいますが、翌年暖かくなるとまた芽吹きます。すくすく育つので、広がりすぎに注意が必要なぐらい、優秀なグランドカバーです。
あまり広げたくない場合は、こまめに切り戻したり、レンガで囲んだりといった工夫をしましょう。
なお、ヒメツルソバはドライフラワーにしても可愛い花です。ガラス容器に無造作に挿しておくだけで、シンプルながらインテリアにもなります。増えてきたらぜひ試してみてくださいね。
グランドカバー種類(4)名門大学のスクールカラーが印象的な「ベロニカ・オックスフォードブルー」
ベロニカ・オックスフォードブルーの魅力は、小さく可憐な青い花です。
春になると愛らしい小花が一斉に咲き、濃いブルーの絨毯が広がっているかのよう。グランドカバーにおすすめの花の一つです。
オックスフォードブルーという名は、イギリスの名門・オックスフォード大学のスクールカラーに似ていることから。ただし園芸店では、「ベロニカ・ジョージアブルー」という名前で売られていることもあります。
ベロニカ・オックスフォードブルーは、その小さな葉も魅力の一つ。這うように広がって茂ると、柔らかな緑のクッションのようです。這って伸びる性質を利用して、フェンスに絡ませても華やかですね。
ベロニカ オックスフォードブルー 花苗6鉢セット 3.5号 青花 Veronica peduncularis Oxford Blue 【お届け中】 秋苗 冬苗 春苗 多年草 苗 鉢植え 庭植え カラーリーフ ガーデニング 花壇 ハンギングバスケット グランドカバー 銅葉
ベロニカ・オックスフォードは冬になっても枯れず、美しいブロンズ色に紅葉します。年中植物を欠かしたくない場所のグランドカバーにぴったりです。
可憐な花姿や色合いなので、樹木の下やレンガの小道の横など、色々なところで活躍してくれます。また株分けで増やせるので、寄せ植えや花壇の縁に使うこともできます。
グランドカバー種類(5)扇状に広がる花が愛らしい「プラティア」(エクボソウ)
プラティアも、花を咲かせるグランドカバーとして、人気の高い植物です。一般的に出回っているのが「プラティア・アングラータ」と呼ばれる品種です。
プラティア アンゲラータ 1鉢3号 【お届け中】 秋苗 冬苗 春苗 花苗 多年草 イングリッシュガーデン 苗 鉢植え 庭植え ガーデニング 花壇 グランドカバー 白花 Pratia angulata
プラティアの魅力は、何と言っても扇状に広がる愛らしい花です。春になると小さな花がびっしり咲き乱れ、初秋にかけて繰り返し咲いてくれます。
白い花と、明るい緑の葉とのコントラストもお見事。草丈は高くならずマット状に広がるので、グランドカバーとして人気を集めるのもうなずけますね。
なおプラティア・アングラータは、日向はもちろん半日蔭でも育つ植物です。樹木を植えた花壇にグランドカバーとして植えておくと、縁から枝垂れるように咲いてくれます。
株分けで増やすこともできるので、ハンギングなどにも便利。ロックガーデンに植えても、はうように成長してナチュラルな愛らしさを愉しませてくれます。
グランドカバー種類(6)星形の小花が愛らしい「カンパニュラ・アルペンブルー」
「カンパニュラ・アルペンブルー」は、星形の小花を咲かせる人気のグランドカバーです。
ブルーという名前がついていますが、淡い青紫色のようなカラーです。とても上品な色合いで、イングリッシュガーデンでも見欠けることの多い植物です。
花の期間も長く、春から初秋にかけて美しい花を咲かせてくれます。ただし咲き終わった花をそのままにすると消耗し、花が咲きにくくなります。花がらはなるべくこまめに摘んであげましょう。
青紫色のカンパニュラが一般的ですが、白の小花が咲く「カンパニュラ・アルペンホワイト」や、ピンクの花を咲かせる「カンパニュラ・アルペンピンク」などの品種もあります。
ピンクといっても、やや青みがかった色。青紫色のカンパニュラ・アルペンブルーとよく合います。
もちろん白との相性の良さは、言わずもがな。自然になじむので、3色を混ぜて植えても美しいグランドカバーになり、おすすめです。
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グランドカバー種類(7)カラフルな葉色も登場している「クローバー」
春を感じさせてくれるクローバーも、グランドカバーにおすすめの花の一つです。ただし定番のシロツメクサ(白詰草)なら、雑草に見えてしまう可能性も。葉色に特徴のあるクローバーを選びましょう。
たとえばクロバツメクサ(黒葉詰草/ブラッククローバー)なら、シックな雰囲気が演出できます。
クローバーというと三つ葉が一般的ですが、クロバツメクサは四つ葉や五つ葉が多いのも魅力です。そのため「四つ葉のクローバー」と呼ばれることもあります。
その他には、深みのあるワインレッドの葉が印象的な「ティントガーネット」という品種も。赤い葉と白い花のコントラストも美しく、見慣れたクローバーとは異なる世界観が魅力です。
草花の苗/クローバー:ティントガーネット3号ポット 2株セット
グリーンの縁どりも入り、シックながらも愛らしさがあります。寒さにも強く、年中植えておきたいグランドカバーに向くにもうれしいポイントです。
グランドカバーにクローバーを使うなら、好みの葉色のものを混ぜて植えるのもおすすめです。
葉色のバリエーションが愉しめて、開花すれば花色もにぎやかです。ストーリー性のあるグランドカバーになりそうですね。
グランドカバー種類(8)春らしいパステルカラーが愉しい「シバザクラ」
春の花としておなじみのシバザクラ(芝桜)も、グランドカバーとして植えることができます。
シバザクラを植えておくと、芝生のようにどんどん広がります。特別なお手入れも必要なく、春に花が咲くグランドカバーを探しているなら、おすすめの植物の一つです。
パステルカラーの花色も美しく、その色はピンクや白、藤色など。地表を覆いつくすかのように広がり、一斉に花開くとまるで花の絨毯のようです。
日向でよく育つグランドカバーなので、庭の空きスペースに植えておきましょう。シバザクラの季節である春が、さらに待ち遠しくなります。
グランドカバーにおすすめの多年草
グランドカバーにおすすめの多年草には、葉姿が印象的なものや、軽やかな動きが生まれるもどなど、さまざまなものがあります。好みに合わせて愉しみましょう。
グランドカバー種類(9)樹木や壁面に這わせると雰囲気が出る「アイビー(ヘデラ)」
アイビー(ヘデラ)は、グランドカバーにおすすめの多年草の代表格です。室内で育てる観葉植物や生垣などをグリーンで覆う葉物としてもおなじみですね。
葉の形が愛らしく、白い斑入りやライトグリーンの品種など、さまざまなアイビーがあります。好みのものを植え込むと、変化や動きのあるグランドカバーになりますね。
近年人気を集めているのが、ヘデラの「白雪姫」という品種です。
「ヘデラ・ヘリックス 白雪姫」は、その名の通り白い葉色が人気の秘密です。気温が下がると白い新芽を出し、冬の雰囲気とよく合います。
アイビーは、仕立て方次第で個性を出すことができるのも魅力です。
誘引してあげれば、壁面を覆うように広がりますし、樹木にも絡みつきます。コニファ―ともよく合うので、株元がさみしいならアイビーをあげてあげるのもいいですね。
アイビーは木のナチュラルな雰囲気ともよく合いますし、石畳ともよく合います。
石畳の無機質で落ち着いた雰囲気にアイビーが緑を添えると、品の良い温かさが生まれますね。茂ってくるとボリューム感も出て、柔らかさも生まれます。
またアイビーは、切り花の添え葉にも使えます。グランドカバーとして植えておくと、花瓶に庭の花を飾りたいときにも便利です。
なお、特にグランドカバーに向くアイビーなど、人気のアイビーは別記事でまとめて紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
グランドカバー種類(10)葉色や模様のバリエーション豊かな「ギボウシ」
ギボウシ(擬宝珠)は、グランドカバーの代表選手です。
和風のイメージがありますが、洋風ガーデンにもよく合います。欧米では「ホスタ」という名前で人気を集めており、イングリッシュガーデンでもおなじみですね。
さまざまなテイストに寄り添うギボウシは「パーフェクトプランツ」(完璧な植物)との異名を持つほど。グランドカバーとして、その優美な葉姿を生かした庭造りを愉しみたいものです。
ギボウシは種類が多く、葉色のバリエーションが豊かです。模様もさまざまで、庭のアクセントとして活躍してくれます。
たとえば人気を集めている品種の一つが、「ギボウシ・ゴールデンティアラ」です。緑に黄色の斑が入っていて、爽やかな葉色が魅力です。
また、小さな葉がコンパクトに密生するため、品の良いボリューム感が出るのも人気の秘密です。他の植物と調和して、引き立て役として活躍してくれます。
また、青みを帯びた葉色が印象的な「ギボウシ・ブルーマウスイヤー」も、ギボウシの人気種の一つです。やや厚みのある葉も愛らしい雰囲気ですね。
こちらは「アメリカホスタ協会」によって、2008年の「ホスタ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。丸葉が密生して増える愛らしい雰囲気が魅力です。
なお、ギボウシが育つには半日陰が適しています。だから、暗くなりがちな樹木の株元にもぴったり。明るい葉色のギボウシがあると、華やいだ雰囲気になります。
ただし冬の訪れと共に、地上部はいったん枯れて眠りにつき、春を待ちます。暖かくなって新芽が顔を出すまでは、しばしのお別れです。
とはいえ一度植えておくと、毎年美しい葉色を愉しませてくれるのがギボウシの魅力です。初心者でも育てやすく、初夏に咲く淡紫色の花も美しいので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
なおギボウシについては、別記事で人気の13種を紹介しています。ぜひ併せてご覧くださいね。
グランドカバー種類(11)葉色が印象的な「リシマキア」
リシマキアは、ライムグリーンや銅色など、葉色が美しいグランドカバーです。
グランドカバーとしてリシマキアを使うなら、ほふくするタイプの「リシマキア・ヌンムラリア」という品種を選びましょう。中でも特に人気を集めているのが、「リシマキア・ヌンムラリア・オーレア」です。
草花の苗/リシマキア ヌンムラリア オーレア3〜3.5号ポット6株セット
リシマキア・ヌンムラリア・オーレアは、ライムグリーンの葉をつけ、どんどん茎を伸ばして広がっていきます。
明るく輝くような色合いなので、柔らかな葉色をプラスしたい場所のグランドカバーとしておすすめです。
リシマキアの葉が密に茂り、足元一面に広がると、周囲が明るい雰囲気になりますね。柔らかな若草色なので、他のグリーンともよく合います。
また、ブロンズのような葉色を持つ「リシマキア・ミッドナイトサン」も人気の品種です。
花苗 リシマキア ミッドナイトサン 3号ポット 宿根草 多年草 カラーリーフ グランドカバー 耐寒性
日当たりの良い場所に植えておくと、初夏を迎える頃に黄色い星型の花をつけます。落ち着いたブロンズ色の葉と鮮やかな黄色のコントラストも印象的です。
ロックガーデンにリシマキア・ミッドナイトサンを植えると、岩や石の深い色合いとよく合います。開花時期だけ黄色い彩りが現れるのも風趣に富んでいます。
リシマキアは半日陰でも育ちます。シンボルツリーやバラの株元などに植えてもいいですね。
グランドカバー種類(12)細くしなやかな茎が繊細な「ワイヤープランツ」
ワイヤープランツの魅力はその名の通り、ワイヤーを想わせる繊細な茎。豆粒のように小さな葉も可愛らしく、ヘデラともよく合うグランドカバーです。
鮮やかなグリーンのヘデラもきれいですが、「スポットライト」のように斑入りでシックなワイヤープランツもあります。
ワイヤープランツ 「スポットライト」3寸ポット苗 寄せ植え リース クリスマス 正月 花苗
あまり主張しすぎず、軽やかで動きを感じさせるグランドカバーをお探しなら、ワイヤープランツがおすすめです。
しだれるように伸び、丸い葉っぱが緑の絨毯のように広がります。上手に育てると、初夏に小さな白い花を咲かせ、可愛さを演出してくれます。
ワイヤプランツは、ドライフラワーにもできます。無造作に束ねてボリューム感を出すと、丸く小さい葉っぱが可愛い雰囲気です。
グランドカバー種類(13)ハート型の葉が愛らしい「ディコンドラ」
グランドカバーを芝生の代わりに使うなら、ディコンドラがおすすめです。
地面をびっしりと覆うように育ち、芝生のような役目を果たしてくれます。丸くて愛らしい葉が密に重なるので、敷石のすき間を埋めても可愛いですね。
芝生のお手入れは大変だけれど、マット状に広がるグリーンがほしい……という場合は、ディコンドラはおすすめです。雑草よけにもなるので一石二鳥です。
ディコンドラには、銀白色の葉色が印象的な品種「ディコンドラ・シルバーフォール」もあります。
■新鮮花壇苗■ダイコンドラ 銀葉シルバーフォール9cmポット苗
輝くような色味が、洗練された雰囲気を醸し出してくれます。夏には涼しげな色として、活躍してくれそうですね。
なおディコンドラは、別名で「ダイコンドラ」と呼ばれることもあります。園芸店で探すときは、両方の名前で探してみてくださいね。
時間をかけて広がっていきますが、最初から緑の絨毯を作りたい……そんなときは、セットになった商品を取り寄せるとスムーズです。
グランドカバー種類(14)小さな粒がこじんまり集まった多肉植物「セダム」
グランドカバーには、多肉植物のセダムもおすすめです。
小鉢や寄せ植えなどで人気の多肉植物ですが、セダムは地植えできる多肉植物です。多肉植物が好きな方なら、グランドカバーに取り入れてみると新たな魅力と出会えそうですね。
地植えしたセダムは、一つひとつの葉や茎は小さいものの、地面をはうように広がります。密に茂るので、とても見事!まるで緑の絨毯のようです。
初夏には、ひっそりと黄色い花を咲かせます。本当に控えめな花ですが、近くで見ると星のような。とても愛らしく、全体が黄色く明るく染まります。
乾燥に強いため石垣の間でも育ちます。岩や石を配したロックガーデン風のスペースでも、グランドカバーとして活躍します。
なおセダムは、園芸店のガーデニングコーナーでは「万年草」(マンネンクサ)という名前で売られていることも。品種によって葉の形や葉色もさまざまです。
たとえば、こちらの丸葉斑入万年草。名前の通り丸い葉が重なり、愛らしい雰囲気です。
【当店農場生産】セダム 丸葉斑入万年草 7.5センチポット耐寒性
こちらの「黄金丸葉万年草」は、黄金色を想わせる色合いが華やかです。グランドカバーとして植え込むと、黄金の庭のようになって見ごたえがありそうですね。
【当店農場生産】セダム 黄金丸葉万年草 7.5センチポット耐寒性
多肉植物が好きな方は、ぜひグランドカバーにも活用してみてくださいね。
グランドカバーにおすすめのカラーリーフ
続いて、グランドカバーにおすすめのカラーリーフです。
葉色が印象的なカラーリーフは、さみしくなりがちな冬庭を明るく演出したり、組み合わせによって個性を出してくれたりします。手に入れやすいカラーリーフを2つ紹介します。
グランドカバー種類(15)葉色バリエーション豊かな「ヒューケラ」(ツボサンゴ)
ヒューケラ(ツボサンゴ)は、カラーリーフの代表格です。
ヒューケラの魅力は、葉色のバリエーションが幅広いこと。鮮やかな赤やシルバー、キャラメル色、赤紫色、さび色など実にさまざま。
グランドカバーに豊かな葉色を盛り込みたいなら、ヒューケラはおすすめです。個性的な葉色のヒューケラどうしを品良く組み合わせることで、ストーリーを感じさせるグランドカバーになります。
なおヒューケラで人気を集めているのが、「ヒューケラ・ドルチェ」シリーズです。
【大株・選べる6種】ヒューケラ(ツボサンゴ)ドルチェシリーズ 5号苗
その顔ぶれを見てみると、「アップルシブースト」や「ブラックベリータルト」など、甘く美味なるものばかり。
他にも、爽やかなグリーンの「ライムソルベ」や、柔らかなピンクベージュの「ピーチパイ」といった品種もあります。名前を見ているだけでも、愉しくなりますね。
ヒューケラは葉が重なるように茂るものの、草姿はコンパクト。日陰でもよく育つので、陽が当たらない場所のグランドカバーとしても活躍します。
陽が当たりにくい小径沿いに他の植物と一緒に植えておくと、動きのある風景が生まれます。
また、赤やピンク、白の小花をつける品種もあります。葉色を選べば、和洋どちらの雰囲気にも合いますね。
グランドカバー種類(16)ピンクの新葉と秋の紅葉が美しい「ハツユキカズラ」
ハツユキカズラは、漢字では「初雪蔓」と書きます。新しい葉がピンクから、柔らかな雪を想わせる白、そして緑へと変化し、そのグラデーションが美しいカラーリーフです。
ハツユキカズラは、洋風の庭はもちろん和風の庭にもよく合います。日陰や湿気の多い場所でも育ちやすいため、育てやすいグランドカバーの一つです。
ただし日当たりが良くなければ、ピンク色に発色しにくくなる傾向があります。
ピンク色の新芽を愉しみたければ、ある程度の日照時間が確保できるような場所に植えましょう。肥料もある程度与えたほうが、新芽も出やすくなります。
なおハツユキカズラは、リースの材料としても人気です。緑とピンク、白のグラデーションが美しいので、刈り込んだツルを丸めるだけ。あっという間にナチュラルなリースの完成です。
ハツユキカズラが伸びてきたら、剪定も兼ねてハツユキカズラのリースも作ってみてくださいね。
グランドカバーにおすすめのハーブ
グランドカバーに使えるのは、草花だけではありません。ハーブの中にも人気を集めるグランドカバーがあります。
ただしグランドカバーとして使うなら、上に伸びるものではなく、横に広がるほふく性のものを選ぶのがポイントです。
グランドカバー種類(17)薄紫色の花が可憐な「ペニーロイヤルミント」
グランドカバーにおすすめのハーブ、まずはペニーロイヤルミントです。
「ペニーロイヤルミント」 ポット直径9cm 【4ポットセット】
ミントには、スペアミントやパイナップルミント、アップルミントなど、さまざまな品種がありますね。グランドカバーにミントを使うなら、横へと密に広がっていくペニーロイヤルミントを選びましょう。
ペニーロイヤルミントは、他のミントと比べて、園芸店などでも取り扱いの少ないミントです。グランドカバーとして使うなら、インターネット通販などを利用したほうが良いでしょう。
ペニーロイヤルミントは、春から初夏にかけて可愛い薄紫の花をつけ、花の愛らしさも愉しむことができます。ただし食用には適していません。くれぐれもハーブティーなどで利用しないようにしてくださいね。
またペニーロイヤルミントは多年草ですが、霜にあたると地上部は枯れてしまいます。根は生きているので春になると芽吹きますが、年中茂らせておきたい場所は避けたほうが良いでしょう。
グランドカバー種類(18)洋風ガーデンを華やかにする「クリーピングタイム」
グランドカバーにおすすめのハーブ、次はクリーピングタイムです。
清々しい香りを持つタイムは、肉料理の風味づけでもおなじみですね。
ミントとおなじくさまざまな品種がありますが、グランドカバーにタイムを使うなら、ほふく性のあるクリーピングタイムを選びましょう。
クリーピングタイムは横へ横へと生長し、濃い緑のふんわりした厚みのあるグラウンドカバーになります。
そしてクリーピングタイムの魅力は何と言っても、春から初夏にかけて咲く小さな花です。
クリーピングタイムは、一般的なタイムと比べて園芸店での取り扱いが少ない品種です。インターネット通販で手に入れるとスムーズです。
クリーピングタイムは多年草ですが、冬になるといったん枯れてしまいます。根は生きているため春になると芽吹きますが、年中茂らせておきたい場所には不向きです。
逆に、初夏に華麗な花を咲かせたいガーデンの一角などはおすすめです。緑が濃くなり始めた芝生とのコントラストが美しく、ガーデンの魅力がアップします。
なおクリーピングタイムの増やし方は、株分けが一般的です。株がある程度の大きさに育ってきたら、株分けを行いましょう。
まずは、スコップやシャベルなどで株全体を掘り上げます。その後、株の真ん中あたりを持って、左右に引きながら株分け作業を行います。
大きい株であればさらに二つに分ける作業を繰り返します。適度な大きさになったら、土をほぐして植え付けてあげてくださいね。
グランドカバー種類(19)乳白色の柔らかな毛が印象的な「ラムズイヤー」
グランドカバーにおすすめのハーブとして、もう一つ覚えておきたいのがラムズイヤーです。
ラムズイヤーは、葉や茎がふわふわした乳白色の毛で覆われたハーブです。「子羊(ラム)」の「耳(イヤー)」という名前の通り、子羊の耳のような柔らかい触り心地が人気を集めています。
半日陰でも育ち、背丈が低いままマット状に広がって増えるため、グランドカバーにおすすめのハーブです。葉にはほのかな香りがあり、初夏を迎えるころ、薄紫色やピンク色の小さな花を咲かせます。
なお、ラムズイヤーをドライフラワーにすれば、リースの材料としても使えます。準備するものは、100円ショップでも売られているリースの土台と麻ひも(もしくはワイヤー)、ラムズイヤーだけで構いません。
ラムズイヤーは何と言っても、ふわふわもこもことした白っぽい葉が個性的。ラムズイヤーを丸めるだけで十分可愛く仕上がります。
主張しすぎないラムズイヤーは、もちろん花ともよく合います。落ち着いた銀白色はシックな紫色とも相性がいいので、ラベンダーと合わせると洗練された雰囲気のリースになります。
またラムズイヤーは、シルバーリーフとしても寄せ植えなどで活躍します。ぜひ別記事を参考に、寄せ植えでも愉しんでくださいね。
グランドカバー種類(20)小さく清楚な実をつける「ワイルドストロベリー」
グランドカバーにおすすめのハーブとして、最後に紹介するのがワイルドストロベリーです。
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ワイルドストロベリーは、野生イチゴの一種です。暑さや寒さに強く、日陰でも育つため、地植えすればグランドカバーとして活躍します。
ワイルドストロベリーの魅力は、その丈夫さだけではありません。コンパクトでチャーミングな草姿も魅力の一つです。
また鮮やかな葉色のため、ワイルドストロベリーを植えることで、あたりの雰囲気がぱっと明るくなります。玄関アプローチのウッドデッキ横や庭の敷石付近に植えて、イチゴの小径を作るのもいいですね。
イチゴといえば赤のイメージですが、最近では白い実をつけるワイルドストロベリーもあります。
ハーブ 苗 ワイルドストロベリー【白実(イエローワンダー)】9cmポット苗
赤と白両方を集めて植えて、紅白の愛らしいイチゴの実を愉しむのもいいですね。
まとめ
ガーデニングでグランドカバーにおすすめの植物を20種類紹介しました。花や多年草、カラーリーフ、ハーブなどの中から、惹かれるものは見つかったでしょうか?
グランドカバーは、組み合わせることでも個性的な世界観を演出できます。異なる葉色を持つカラーリーフや四季折々に咲く花などを織り交ぜれば、すき間が“スモールガーデン”にもなるのです。
目立ってしまうすき間があれば、狭いスペースを生かした庭づくりを愉しむチャンス。グランドカバー向きの草花を集めたセットを利用すると、スムーズに第一歩を踏み出すことができそうですね。