コデマリ(小手毬)の剪定時期は?約3年に一度は「更新剪定」

春に可憐な白い花を咲かせるコデマリ(小手毬)。無造作に活けるだけで絵になり、秋にはオレンジ色の紅葉も楽しめるのが魅力です。

ところが剪定せずに放置していると、枝が硬くなって枝垂れなくなったり、花数も少なくなったり……。コデマリらしい姿を保つための「コデマリの剪定時期は?」「切る場所は?」などをお伝えします。

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コデマリの剪定時期は?

コデマリの剪定時期は、花が咲き終わった5〜6月です。遅くとも夏までに終わらせるようにしましょう。

なぜ夏までに終わらせるかというと、秋から花芽がつくられるため。秋以降に剪定すると、花芽ごとばっさり切ってしまう可能性があるのです。

逆に5~6月であれば花芽ができていないので、花芽を落としてしまう心配がありません。特にコデマリの剪定時期のおすすめは5月です。

6月でも間に合いますが、なにぶん梅雨の時期。「今週末に小手毬の剪定をしよう」と予定していても雨が降ってしまうことも。

そして「仕方ない、来週こそ」と延期するうちに日差しも強くなり、暑くなり……といったことになりかねません。ですから梅雨に入る前、庭での剪定が負担にならない5月に剪定しておくと安心です。

コデマリの剪定場所は?

では、コデマリの剪定場所はどこでしょうか?どんな枝かによって、剪定場所は異なります。

<古い枝、枯れている枝、太く硬くなった枝>
⇒地際まで切り戻します

<それ以外の枝>
⇒混み合っている枝を間引きながら、枝垂れた樹形をイメージして剪定します

コデマリは生育が旺盛です。切ると一見さみしい感じがしますが、また若枝が伸びてくるので大丈夫です。

3~5年に一度は「更新剪定」を!

思うように花が咲かなくなってきた、枝がまっすぐピンと立ってしまって枝垂れた感じがない……それは「更新剪定」のタイミングかもしれません。

更新剪定は大胆に剪定して、株を若返らせるための作業です。3~5年に一度が目安ですが、次のような状況になっていたらサインかもしれません。

(1)枝が硬くなり、上向きに伸びている

コデマリは枝がしなり、こんもりとした樹形が魅力です。ところが長年育てていると、ちょっと様子が違ってきます。

「あれ、枝が硬く太くなって、ピンと立ってしまっている……」「小手毬ならではの美しいしなやかさがない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、地際でカットしましょう。これが更新剪定です。根元で切ることで“株の更新”が行われ、柔らかい枝がどんどん生えてきます。

(2)花付きが悪くなってきた

「最近あまり花が咲かなくなってきた」と感じているなら、更新剪定のタイミングです。

なぜなら古い枝は花がつきにくくなるため。3年以上経ったら株元から切り落とすことで、また枝いっぱいに花を咲かせる元気な株へと戻ります。

(3)もう少しコンパクトにしたい

ふんわりとしたコデマリの樹形は美しく、株いっぱいに花を咲かせる姿は見事です。

でも大きくなりすぎると、困ったこともでてきます。たとえば、隣りに植えた植物との間が狭くなって窮屈になったり、場所によっては隣家に入ってしまったり。

「ちょっと大きくなりすぎかな」「もう少し小さい方が可愛いかも」と感じている場合も、更新剪定すると良いでしょう。地際で切り戻すことで、コンパクトにまとまります。

まとめ

雪柳がびっしりと白い花を咲かせ、待ちわびた桜が満開のときを迎えると、そろそろコデマリの季節。ふと咲いているのを見つけると、新緑の季節到来を感じます。

そんなコデマリも剪定時期を間違えてしまうと、翌年花と出会えなくなってしまう可能性も。そして、しなるような美しい樹形のためにも、3~5年に一度は更新剪定することをおすすめします。