多年草とは?一年草とは?年中カラフルで美しい庭作りのコツ

庭に植える花選びをしていると「一年草」「多年草」と書かれていますよね。「ガーデニング初心者はどっちを植えればいいの?」と迷ってしまうことも多いのでは?

一年草と多年草の違いを知ってバランスよく植えると、年中花咲く美しい庭作りができます。一年草と多年草の意味や違い、そして選び方のポイントなどをまとめました。

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一年草と多年草の違いは?さらに一年草扱いとは?

一年草とは、植えた年だけ花を咲かせる植物のこと。多年草とは、毎年花を咲かせるタイプの植物です。

さらに、その中間ともいえる「一年草扱い」と呼ばれる植物もあります。一年草と多年草、さらには一年草扱いについて、違いや魅力を見てみましょう。

(1)一年草とは?

一年草とは、“ワンシーズンだけ花を咲かせる植物”のこと。たとえば夏の花・マリーゴールドは、一年草の代表的な花の一つです。

一年草は花が咲き、種をつけた後は枯れてしまいます。ワンシーズン限りなので、一年草が枯れた後は植え替えの手間が必要です。

ただし一年草は短命な分、たくさん花を咲かせます。カラフルだったり、花びらが大ぶりだったり。華やかで見ごたえのある花が多いのも特徴です。

つまり一年草を取り込むことで、庭に季節感が出るというわけです。

しかも一年草は、毎年新たな品種が登場します。「今シーズンはどんな品種が出るかな?」と、心待ちにする時間も幸せなひとときです。

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(2)多年草とは?

多年草とは、2年そして3年と、“何年にもわたって花を咲かせる植物”のこと。たとえば「冬の貴婦人」とも呼ばれるクリスマスローズは多年草の代表的な花の一つです。

一年草と比べると、花色が控えめだったり花数も少なかったり……。やや華やかさが欠ける傾向があります。

ただし多年草は、花が枯れた後も茎や葉が残ります。大切に育てれば、一度植えると毎年花を咲かせてくれるのです。

しかも多年草は年々大株に育ち、花数も増えていきます。たとえばクリスマスローズも、こんなに大きくなると、花と再会できるのが愉しみになりますね!

多年草は、2~3年に一度は株分けや植え替えが必要な場合もあります。

でも植えた花が年々大きく育ち、花数も増える……刻んだ時の流れを感じられるのは、多年草ならではの魅力です。

なお、多年草の一種である宿根草については、別記事で紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

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(3)一年草扱いとは?

一年草扱いとはその名の通り、“一年草として扱う植物”のことです。

たとえば、冬から春にかけて長く咲き、冬の寄せ植えや花壇を華やかにしてくれるパンジーは、一年草扱いの植物です。

一年草扱いの植物は、生まれ故郷である原産地では多年草です。

ところが、「日本の暑さや湿度が苦手」「冬の寒さに耐えられない」などの理由で枯れてしまう植物を「一年草扱い」と呼ぶのです。

一年草扱いの植物は、まさに一年草と多年草のいいとこどり。一年草のような華やかさがあったり、本来は翌年も咲くので、花期が長めだったり。

うまく取り入れて、庭作りに役立てたいものですね!

一年草と多年草は「バランスよく植える」ことが大事!

一年草と多年草の特徴を見てきました。次に気になるのが、「一体どう使い分ければいいの?」ということですよね。

ガーデニングにおける一年草と多年草。大事なポイントは、“両方をバランスよく植える”ことです。

たとえば一年草ばかりの庭になると、その季節らしい庭になります。どんどん花が咲くので、庭がとても賑やかです。

でもどんどん花が咲く分、枯れた花を摘む“花がら摘み”も大忙し。枯れたら植え替えも必要ですから、美しく咲いた花をゆっくり愛でる時間もありません。

花をのんびり愉しむはずが、「お世話が義務になってしまった」「花のために使う時間を負担に感じる」なんてことになれば、本末転倒ですよね。

とはいえ、多年草ばかりの庭だとどうでしょうか?

たしかに、かける手間は少なくて済みます。でも多年草ばかりだと単調な庭になりがち。季節によっては“まったく花が咲いていない庭”になることもあるのです。

一年草と多年草。どちらも特徴があります。良さを理解して、うまく活用できるのが理想ですね!

一年草と多年草を、うまく組み合わせるには?

四季折々に花のある暮らしを愉しむには、一年草と多年草をうまく組み合わせることが大切です。

どんなバランスで植えればいいかは、ケースバイケースです。

  • 花のお世話に、どれだけ時間がかけられるのか?
  • 花とグリーンの比率をどれぐらいにしたいのか?

などにもよります。たとえば、どれだけの時間をガーデニングにかけられるでしょうか?もしも「休日しかお世話できない……」という場合、一年草がたくさんあると大変です。

そして、花溢れる庭にしたいのでしょうか?それとも樹木やリーフ類のグリーンを主体にして、アクセントして花が咲く庭にしたいのでしょうか?

作りたい庭のイメージや、普段ガーデニングに使える時間や体力の余裕などを考えた上で、愉しみながら組み合わせを探っていきたいものですね。

手間を減らし、美しい庭を保つためのコツ!

少しでも手間を減らしながら……という点を大事にするなら、ぜひ次の3つのポイントを意識してみてくださいね。

(1)庭の“一等地”には季節の一年草を!

庭を見渡してみると、「よく見える場所」「人目につきやすい場所」などの“ガーデニングの一等地”がありませんか?

たとえば、リビングのソファに座ったときによく見えるメイン花壇や、帰ったときに必ず目にする玄関前のフロントガーデンなど。

こうした場所は、まさに一等地です。ぜひ季節の一年草を植えて、“季節の見どころ”を作ってみてください。

よく目につく場所に季節感があると、印象がぐっと変わります。とても華やいだ庭になり、花のある暮らしが愉しみやすくなります。

(2)一年草を欲張りすぎない

季節の花を見ると、ついたくさん植えたくなりますよね。

でも一年草は花色が豊富で、たくさん咲きます。勢いで植えすぎると、“ちぐはぐな色だらけの庭”になることも……。

その結果、想定外のお世話が必要になると大変です。まずは一年草を植えるコーナーを決めたり、色数を絞ったり。欲張りすぎないようにするといいですね!

(3)多年草は、順に咲くプランニングを!

多年草は、花が咲いていない時期のほうが長い植物です。

多年草を植えるなら、春に咲く花、夏に咲く花……といったように、季節ごとに花が咲くように植えたいものですね。

順に多年草が咲いてくれる庭に、一年草で上手に季節の彩りをプラスする。そんな庭が作れたら、一年を通して庭とのんびり付き合えるはずです。

まとめ

カラフルで季節感溢れる庭は、とても魅力的です。どんどん咲く一年草は、庭を華やかにしてくれます。季節ごとに花を植え替えて、季節ならではの風情を愉しみたいものですね。

ただし花がら摘みだけでも時間がかかるので、「一年草だけ」の庭にしないことが大切!うまく多年草も組み合わせて手間を減らし、“ずっと美しい庭”にしたいものですね。

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