根腐れとは、植物の根が腐った状態のこと。ちゃんと水やりしているのに葉に元気がない、黄色い、茶色く枯れる、土にカビが生えている……それは根腐れの症状かもしれません。
主な原因は“水のやりすぎ”。初期であれば根を整理し、予防すれば復活します。根腐れの症状や復活方法、予防法について、さらには根腐れ防止剤の使い方も紹介します。
根腐れの症状や見た目のサイン
根腐れとはその名の通り、根っこが腐ってしまった状態を指します。根が腐ると、水分や栄養をうまく吸い上げることができません。すると植物が弱り、さまざまな症状が出てきます。
次のような症状が出ていませんか?
根腐れの症状(1)葉が黄色・茶色に変化している
水やりしているのに葉に元気がない、葉が黄色っぽい、茶色くなっている……。
これらは根腐れの代表的な症状です。また、落葉の時期ではないのに葉が枯れ落ちてしまうのも、根腐れが原因の可能性があります。
根腐れの症状(2)茎や幹がブヨブヨ
茎や幹をさわってみてください。妙に柔らかくなっていませんか?
例えば、ブヨブヨしていたり、ふにゃふにゃして頼りなかったり。これらも根腐れが原因かもしれません。
根腐れの症状(3)土がにおう、白カビが生えている
土からイヤなにおいがしませんか?よく見ると、土の表面に白カビが生えていませんか?
においやカビが発生しているなら、根腐れを引き起こす菌が増えている可能性があります。早く根を救い出してあげましょう。
根腐れしていたときの治療法
これはきっと根腐れしている……そんなときは、早めに対処しましょう。初期であれば、「腐った根っこを落とす」「植え替える」という治療法で、復活させることができます。
根腐れの治療(1)腐った根っこを落とす
やさしく掘り起こし、根の状態を見てください。黒く変色している部分は、根腐れしている可能性があります。ハサミで切り落としましょう。
根についている土も、衛生状態が悪いかもしれません。植え替える前に、落としておくことが大切です。
根腐れの治療(2)植え替える
ふかふかの新しい土に植え替えます。水分を溜めこまないよう、水はけの良い土に植え替えることがポイントです。
わが家で常備しているのが、こちらの土。「年間1万個以上売れています」という文言を見て購入したら、「たしかに」と思える品質。水はけもよく、それでいて保水性も高く、重宝しています。
根腐れ予防3つの方法
腐った根を整理して、ふかふかの土に植え替えたら、とりあえず安心。ですが根腐れを繰り返さないためにも予防が大切です。主な予防方法を3つお伝えします。
根腐れ予防法(1)水やりは土が乾いてから
植物を育てていると、つい水をあげたくなるもの。でも水のやりすぎは禁物なんです。
というのも、水やりの回数が多すぎると、土が乾く間がありません。つまり根はいつでも水中に。うまく呼吸できず、根腐れの原因になってしまいます。
水やりに適したタイミングは「土の表面が乾いてから」。そして「たっぷりと水をあげる」。このメリハリが大切です。
根腐れ予防法(2)肥料を与えすぎない
元気に育ってほしいと思うと、つい肥料も頻繁にあげたくなりがち。でも肥料も与えすぎれば逆効果。肥料焼焼けを起こし、根腐れの原因になるのです。
便利なのが定番のこちら。植え付けや植え替え時、土に混ぜ込むだけ。約1年間、ゆっくり長く効くので、つい肥料を与えすぎることがありません。
根腐れ予防法(3)根腐れ防止剤を使う
根腐れ防止剤を活用するのも一つの方法です。
根腐れ防止剤とは、土に混ぜることで根腐れを予防してくれる優れもの。珪酸塩白土やゼオライトなどを原料につくられています。
例えばこちらは、珪酸塩白土が原料。土に混ぜおくと、水質を浄化して根腐れを防いでくれます。
まとめ
水やりは大切ですが、やりすぎると根腐れを引き起こします。葉っぱの元気がない、色が悪い、そういえば土に白カビが……というときは、早めに対処しましょう。
腐ってしまった根っこを取り除いて植え替え、予防を心がければ大丈夫。きっと元気を取り戻し、復活するはずです。