ガーデニングの土どれがいい?園芸用土の選び方と土作り方法

園芸店やホームセンターに行くと、ガーデニング用の土がたくさん売られていますよね。数ある園芸用土を見比べて「どれを選べばいいの?」と迷った経験はありませんか?

初心者なら、そのまま使える「培養土」がおすすめです。少し慣れたらブレンドして土作りすると、ガーデニングの愉しみも広がります。園芸用土の選び方や土作りについてまとめました。

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ガーデニングの土選び、基本的な考え方

園芸用土とはその名の通り、“園芸で用いる土”のことです。

土は植物にとって、根を落ち着かせるためのマイホーム。ふかふかと柔らかく、心地よく過ごせる園芸用土を用意してあげたいものですよね。

園芸用土には、いくつかの種類があります。たとえば園芸店やホームセンターに行けば、赤玉土(あかだまつち)や鹿沼土(かぬまつち)などの単体の土が売られていますよね。

そして、複数の土をブレンドした培養土も、園芸用土と呼ばれます。

どんな園芸用土を使うかは、ガーデニング初心者か、少し慣れているのかで分けて考えましょう。

1)ガーデニング初心者なら「培養土」が便利!

ガーデニングを始めたばかりなら、園芸用土は培養土がおすすめです。

培養土とは、植物が育ちやすいように、複数の土や肥料などをブレンドした土のこと。たとえば「花と野菜の土」「バラの土」などの名前で売られているものが、培養土です。

培養土なら、袋を開けるとすぐに使用することができます。土をあれこれ用意する必要がなく、配合する手間もいりません。まさにガーデニング初心者向けですね!

ちなみに、培養土には大きく分けて3種類あります。

その3種類とは「多くの植物に使える培養土」「特定の植物向けにブレンドした培養土」「種まき・挿し木専用の培養土」です。それぞれについて見てみましょう。

(1)多くの植物に使える培養土

多くの植物に使える培養土といえば、たとえば「花と野菜の土」などと書かれた土が、このタイプです。

こちらの「花と野菜の土」は、私も何度となくリピートして愛用している培養土です。フカフカと軽く、水はけがいいけれどほどよく水も保ってくれる、本当に優秀な培養土です。

鉢で作る寄せ植えはもちろん、日当たりのいい花壇や、半日陰の花壇など、あらゆる場所で活用しています。

どんな場所でもきれいな花を咲かせてくれる、とても頼もしい存在です。

(2)特定の植物向けにブレンドされた培養土

特定の植物向けにブレンドされた培養土というのは、「バラの土」をはじめ「クリスマスローズの土」「球根の土」など、「〇〇の土」と書かれたタイプです。

使える範囲は限られますが、特定の植物の性質に対応しているというのが最大のメリットですね。

「この土を使っておけば大丈夫」という安心感があるので、ガーデニング初心者にはありがたい存在です。

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(3)種まき・挿し木専用の培養土

培養土には、種まきや挿し木専用の培養土もあります。

種まきや挿し木をするということは、まだ根が十分に育っていない状態。果たして無事に根付くのか、未知数な段階です。

赤ちゃんの根をうまく育てるためには、ガーデニング初心者のうちは、専用の培養土に頼ると安心ですね。

少し慣れたら、植える場所や用途に合わせてブレンド!

届いたらすぐ、しかも多用途に使える培養土は、ガーデニング初心者向けの心強い園芸用土です。でも慣れてきたら、ぜひ自分で配合して土作りをしてみてください。

土を買いそろえたり、ブレンドしたり……最初は手間に感じるかもしれません。でもブレンドするからこそ、“きめ細やかな配合”が可能になるのです。

たとえば「日陰の花壇だから、通気性を良くするために軽石を入れて……」といった調整ができるのは、自分でガーデニングの土作りをするからこそ。

土作りの工夫一つで、みるみる葉が茂ったり、花付きが良くなったりします。ぜひガーデニングの土作りに挑戦してみてくださいね。

ガーデニングの土作りには「基本用土+改良用土」

「一度ガーデニングの土作りをしてみよう!」と思ってみても、最初はちんぷんかんぷんです。土を用意する前に、基本的な内容を把握しておきましょう。

ガーデニングの土作りには、「基本用土」と「改良用土」を使います。

基本用土とは、ベースとなる主役の土のこと。改良用土とは、基本用土をより良くするための土のことです。

  • 基本用土・・・植物が育ちやすい性質を持ち、基本となる土
  • 改良用土・・・基本用土の欠点(通気性や排水性など)を補う土

基本用土は名前の通り、基本となる土。そのため基本用土をメインにして、改良用土を加えるという感覚です。

基本用土と改良用土は、それぞれ特徴が違います。うまく組み合わせることで、チームで植物を育てる環境を整えるのですね。

基本用土には、たとえば赤玉土や鹿沼土、日向土、黒土、軽石などがあります。改良用土には、腐葉土、バーミキュライト、ピートモスなどがあります。

園芸店やホームセンターはもちろんのこと、近年では100円ショップでも見かけます。「見たことがある!」という方も、きっと多いですよね。

ガーデニングの土作りに!園芸用土のブレンド例

基本用土と改良用土のブレンドは、比率でいえば、「基本用土:改良用土=7:3」もしくは「基本用土:改良用土=6:4」が目安です。

ただし育てる植物の種類や場所などによっても、この比率は変わってきます。ブレンド例を紹介しますので、ぜひ役立ててくださいね!

ガーデニングの土(1)種まき用
小粒の赤玉土:バーミキュライト:ピートモス=4:4:2

発芽するには、適度な水分が保たれることが大切です。赤玉土を基本用土として、バーミキュライトやピートモスを加えましょう。

赤玉土やバーミキュライト、ピートモスを、単体で利用しても大丈夫です。

ただし赤玉土を使う場合は、小粒のものを選んでくださいね。病気トラブルから小さな芽を守るために、新しく清潔な土を使うことも大切なポイントです。

ガーデニングの土(2)鉢・プランター用
「小粒の赤玉土:腐葉土=7:3」または「小粒の赤玉土:腐葉土=6:4」

鉢やプランターというと、ガーデニングでは定番中の定番ですね。

鉢やプランター用に使われる園芸用土には、万能タイプの王道ブレンドを使います。小粒の赤玉土をベースにして、腐葉土を加えましょう。

主役となる赤玉土の割合は、6~7割が目安です。調整しながら、ちょうどいい割合を探してみてくださいね。

ガーデニングの土(3)日陰や半日陰用
赤玉土:腐葉土:軽石=5:3:2

日光が当たりにくい日陰や半日陰は、土が乾きにくい場所です。通気性を良くするために、軽石を混ぜましょう。

別記事「四季別・日陰でも育つ花24選!丈が低めで可愛いガーデニング草花」でも紹介しているように、日陰でも育つ花はたくさんあります。

日陰に適した土作りをして、きれいな花を咲かせてあげたいものですね。

ガーデニングの土(4)ベランダ用
「赤玉土:バーミキュライト=8:2」または「赤玉土:腐葉土:バーミキュライト=5:3:2」

ベランダは風通しのいい場所ですから、土が乾きがちになります。しかも雨も降り込まないので、水やりの間隔が空くとさらに乾燥が進むことに……。

つまり、ベランダ用の土作りには“土を乾かせない”ことがポイント。水持ちを良くするための改良用土を加えてあげましょう。

ベランダ用の土作りは、赤玉土をベースにして、腐葉土やバーミキュライトをプラスします。適度に水分が保たれる土を作ってあげてくださいね。

ガーデニングの土(5)酸性向きの植物用
鹿沼土:ピートモス=6:4

植物が好むのは、基本的に「中性~弱酸性」の環境です。ただし中には“酸性が好きな植物”もあります。たとえば、青いアジサイは代表例です。

その他、ツツジやシャクナゲ、リンドウなども、酸性の土壌を好みます。こうした植物を植える場合は、酸性に調整できる土づくりをしましょう。

鹿沼土は酸性の傾向をもつ土です。鹿沼土を主体にして、ピートモスを加えてあげてくださいね。

まとめ

ガーデニングを始めると、必ず“土”のことが気になり出しますよね。ガーデニング初心者なら、まずは培養土を使うことをおすすめします。

でも少し慣れてきたら、土作りはぜひチャレンジしてみたいことの一つ。土の性質を知り、工夫しながら作った土で花が美しく咲くと、幸せもひとしおです。

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