暑さに強く、初夏~秋と休まず咲き続けるペンタスは、夏の花壇や寄せ植えに人気の花。ただし育て方を間違うと花が咲かず、ただの緑色の葉っぱになってしまいます。
ペンタスの花が咲かない場合は、「日当たり・水・肥料」の3つをチェックしてみましょう。花がら摘みのポイントを含め、ペンタスの育て方のコツを紹介します。
ペンタスの花を咲かせる3つのコツ
夏の間中、元気に咲くはずのペンタス。ところが花が咲かない、緑の葉っぱだらけになってしまった……そんなときにチェックしたいのが「日当たり・水・肥料」の3つのポイントです。
- たっぷり日光が当たる場所で育てる
- 水はたっぷり、でもジメジメさせない
- 肥料切れしないように注意する
この3つがペンタスの育て方の大事なポイントです。ペンタスの花が咲かない場合は、ペンタスが好む環境に整え直してあげると、再び美しい花が姿を現します。
ペンタスの育て方(1)たっぷり日光が当たる場所で育てる
ペンタスは、日当たりのいい場所で育ててあげましょう。なぜならペンタスは熱帯地方原産の植物だから。日光が大好きで、夏の直射日光にも耐えてくれます。
我が家の花壇で育つペンタスを見ていると、手前と奧で咲き方が違います。というのも、手前のほうがよく日が当たるから。
日光をたっぷり浴び、鮮やかに咲くペンタスを目の当たりにすると、日当たりの必要性をつくづく実感します。
「最近どうも花つきが悪い……」という場合は、日照不足になっていないかチェックしてあげてくださいね。
ペンタスの育て方(2)水はたっぷり、でも蒸れさせない!
ペンタスの水やりは“乾いたらたっぷり”がポイントです。
乾きすぎると立ち枯れの原因になりますが、かといってジメジメと蒸れた状態も苦手です。乾いているのを確認して、水をあげるようにしてくださいね。
以前、ペンタスの葉がしおれているのに気づき、頻繁に水やりをしたことがあります。すると却ってしおれてしまって「どうすればいいの?」と落ち込んだことがあります。
今思えば、ペンタスが苦手な“過湿”の状態にしてしまったのですね。
ところが、ふとしたときに水やりの間隔が空き、ペンタスを見てみると……見事復活していました。
水が足りなければ葉がしおれますが、多すぎる水も負担になります。水やりのタイミングや量は、土の状態を見て判断してあげてくださいね。
蒸れに弱いので「水はけのいい土」「風通しのいい場所」で育ててあげることも、大事なポイントです。
ペンタスの育て方(3)肥料切れしないように注意する
ペンタスは花期が長いので、肥料切れしないように気をつけてあげましょう。
花が咲いている間は「月2回の液肥」が目安です。ただし、あまりに暑いときや株が弱っているときに肥料を与えていると、逆効果になることもあります。
「肥料不足かも?」と思ったらまずは、日当たりや水やりを工夫して、体力が回復してから液肥をあげましょう。
ペンタスの花がら摘みは?
ペンタスを育てていると、「花がら摘みはどうすればいいの?」と迷いませんか?
結論から言えば、一つの房が全部咲き終わった後で、画像内に書き入れたオレンジの線あたりまで切り戻しましょう。「先端から2節ぐらい」が目安です。
ペンタスは、枝分かれしながら成長する植物です。花が終わった枝を切り戻しても、他の枝が伸び、花を咲かせてくれます。
花がらを放置すると、種を作ることに体力を使います。養分がとられると、次の花が咲きにくくなってしまうので、しっかり切り戻してあげてくださいね。
切り戻しをしながら全体の大きさや形を整えると、夏の間ずっと好みの株姿を保つことができておすすめです。
まとめ
ペンタスの育て方は、「日光・水・肥料」の3つがポイントです。日当たりが良い環境で水をたっぷりと与えて育てましょう。とはいえ“蒸れ”は厳禁!肥料切れにも注意してください。
植えておくと、夏中元気に咲いてくれるペンタス。同じ色をまとめて植えたり、ミックスして植えたり……お好みの色で、鮮やかな美しさをお愉しみくださいね。