洋風庭に映える!白い紫陽花アナベル、育て方5つのポイント

紫陽花アナベルの魅力は、繊細で愛らしい白い花。ドーム状に咲くとふんわり柔らかで、初夏の洋風の庭でよく映えます。

アナベルはアジサイの仲間ですが、剪定時期や方法などが異なります。初夏に美しい花を愛でるためのアナベルの育て方、5つのポイントをまとめました。

スポンサーリンク
レクタングル広告(大)

アナベルの育て方(1)日向~半日陰で育てる

アナベルの育て方、まず一つ目は「日向~半日陰で育てる」というポイントについて。

アジサイの仲間というと、半日陰で育てるイメージですよね。ところがアナベルは、半日陰はもちろん、日向でも育てることができます。

しかも日向のほうが花付きもよく、花数が増えるのです。

初夏の光を浴びて咲くアナベルは、とても清らか。花の純白と葉の柔らかなグリーン、そのコントラストは優雅な気品に満ちています。

アナベルの花の時期だけ、玄関先にアナベルの鉢植えを飾るお宅やお店もよく見かけます。

白く清楚なアナベル、その美しさのおすそ分けは、道行く人を幸せな気持ちにさせてくれますね。

ただ、日向でも育つアナベルですが、西日が強い場所は乾燥を招いてしまいます。夏は暑さ対策が必要です。

夏の西日が当たる場所なら、株元をウッドチップや腐葉土などで覆いましょう。水分の蒸散を防ぎ、心地よい環境を保ってあげてくださいね。

アナベルの育て方(2)できれば庭植えに!

アナベルの育て方、次は「できれば庭植えに!」というポイントについて。鉢植えのアナベルも魅力的ですが、できれば庭植えが理想なのです。

アナベルは春になると、華奢な枝をたくさん伸ばします。高さはさほど出ませんが、とにかく広く育つので、庭植えしたほうがのびのびと育ちます。

アナベルは一般的なアジサイと異なり、葉も柔らか。自然な樹形に育つと、葉が柔らかく茂ってナチュラルな雰囲気です。

春の花が咲き終えた初夏の庭は、少し花が少なめ。だからこそ庭にアナベルを植えておくと、初夏を迎える期待が一気に増しておすすめです。

アナベルの花色は、時と共に変化するのも魅力の一つ。つぼみのうちは清々しいライムグリーンです。

そして純白の花へと咲き進み、再び緑色に戻ります。白~グリーンの基本色なので、どんな色味ともしっくりなじみます。

たとえば、明るい黄色やピンクはもちろん、シックな紫や黒い花ともぴったり。白い花と合わせれば、統一感のある美しさです。初夏のホワイトガーデンの主役として活躍します。

秋になると紅葉し、黄色い葉が秋らしさを演出してくれます。秋を迎え、茶色く立ち枯れた花の風情も格別です。

ちなみに花色は白が一般的ですが、ピンク色のアナベルもあります。白とはまた違う、チャーミングな雰囲気がありますね。

白とピンクのアナベルを混植しても、とてもきれい。華やかな庭の風景になります。

アナベルの育て方(3)冬に剪定しても大丈夫!

アナベルの育て方、次は「冬に剪定しても大丈夫!」というポイントです。

アナベルは剪定時期に幅があるのも魅力です。花後に剪定してもいいですし、冬に剪定してもちゃんと、翌年花を咲かせてくれるのです。

一般的なアジサイの場合、翌年の花を咲かせるためには7月中に剪定します。花が咲き終わってすぐのタイミングですね。

この時期を逃すと、既に花芽ができてしまいます。だから夏以降に剪定すると、翌年の花が少なくなったり、まったく咲かなくなったりするのです。

ところが、アナベルはそのままにしておき、秋色アジサイを愉しんでも問題ありません。

なぜなら、春以降に伸びた枝に花を咲かせる「新枝咲き」だから。2~3月に剪定すれば間に合います。

秋色アジサイや紅葉など、花後の愉しみが控えているのも、アナベルの魅力ですね。

なお剪定の時期に幅があると言っても、アナベルの剪定は2~3月がタイムリミット。4月ごろになると、華奢な枝がどんどん伸び始めます。

「花後すぐ」もしくは「2~3月」を目安に、剪定してあげてくださいね。きっと初夏になると、美しい花房を茂らせてくれます。

アナベルの育て方(4)花を大きくしたいなら強剪定!

アナベルの剪定について、話を続けます。

「アナベルの花房をこんもり大きくしたい!」という方は、いわゆる“強剪定”を行いましょう。

強剪定とは、ばっさり短く切り詰める剪定です。地際2~3節だけを残して、潔く切りましょう。

下のほうまで切り戻す分、春に伸びる枝の数が限定されます。その分、花数はやや減りますが枝に勢いが出て、花房がこんもり大きくなります

また、どの枝も春になってほぼ同じ地点から伸びるので、高さがそろいます。樹高が放射状に美しくまとまり、均整のとれた株になります。

なお雪がたくさん降る地域のアナベルも、強剪定がおすすめです。

アナベルの枝はとても細く繊細です。長く枝を残していると、雪の重みで折れてしまう可能性もあります。

雪解けを迎えて初夏に美しい花を咲かせるためにも、雪が降る前に地際で剪定し、冬越しさせてくださいね。

アナベルの育て方(5)花数を増やしたいなら弱剪定!

アナベルの育て方、最後のポイントも剪定についてです。

アナベルの剪定には、いわゆる“弱剪定”もあります。「花数を増やしたい!」という方は、弱剪定しましょう。

弱剪定とは、枝を少しだけ短く切り取る剪定です。イメージとしては、花や枝先だけを切り取るだけ。ほんの少し整えて、ほぼ放任で育てるスタイルですね。

弱剪定だと、古い枝がたくさん残ります。すると新枝の数が増え、葉もたくさん茂ります。

枝が多い分勢いが分散され、花のサイズはやや小さめ。ただし花数はとても増えます。枝の長さも異なるので、樹形としては木立状に近づきます。

好みの花のサイズや庭に似合う樹形などを考えて、アナベルの剪定を行ってくださいね。

まとめ

アナベルは、咲き始めのライムグリーンから純白、そしてアンティークグリーンへの変化を愉しめる花です。一般的なアジサイと違って、長く愉しめるのが魅力ですね。

紫陽花はとても種類が豊富。アナベル以外にも、白い品種がいろいろあります。ぜひ別記事も参考にして、お気に入りの白い紫陽花を育ててみてくださいね。

和のイメージがあるアジサイですが、洋風の庭に合う品種もたくさん登場しています。梅雨時の庭を美しく彩るアジサイがあれば、気持ちまでぱっと明るく...