モクレン(木蓮)10種類!シンボルツリーや庭木に向く品種は?

紫木蓮や白木蓮をはじめとしたモクレン類は、ふっくら大きな咲き姿と芳香で春を告げる花。世界でもポピュラーな花木で、海外では「マグノリア」と総称されています。

モクレンの花色は、紫や白、黄色、ワイン色などさまざま。和風や洋風、どちらの庭にも合う花木です。落葉樹と常緑樹に分けて、モクレン10種類を紹介します。

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春は花、夏は涼しい葉陰を……落葉樹のモクレン8種類

モクレンの仲間は、多くが落葉樹です。四季の移ろいを愉しむなら、落葉樹のモクレンがおすすめです。

落葉樹のモクレンは、春には香りのある花を咲かせ、夏には涼しい葉陰を作ります。秋には見事に紅葉します。

株元にギボウシやクリスマスローズ、スズランなどを植えておけば、順に開花します。季節ごとに異なる風景が愉しめるのも、落葉樹ならではの魅力ですね。

モクレンの種類(1)木蓮(モクレン)

木蓮(モクレン)といえば本来、外は濃い赤紫色で中は白(もしくは薄紅色)の花を咲かせる花のこと。白花のモクレンと区別するために、紫木蓮(シモクレン)と呼ぶこともあります。

シモクレンが咲き始めるのは、春のうららかな陽気を感じ始める3月下旬から4月上旬。香りの良い花を株いっぱいに咲かせ、あたりを春の気配で満たしてくれます。

花が咲くと、少しずつ葉も顔を出し始めます。花が終わると葉が茂り、柔らかな新緑が美しい樹木へと変化します。

次に紹介する白木蓮(ハクモクレン)は、樹高20mにも達する高木です。また単幹で幹が太くなるため、かなり骨太な印象です。

一方のシモクレンは、樹高が3~5m。株立ちになりやすいので、枝ぶりも軽やか。中庭はもちろん、玄関先のシンボルツリーにも植えやすい花木です。

大きくなりすぎたら、花の直後に切り戻しましょう。樹形をコンパクトに保つことができます。

モクレンの種類(2)白木蓮(ハクモクレン)

白木蓮(ハクモクレン)はその名の通り、白い花を咲かせる花木です。

ハクモクレンの開花は、シモクレンよりやや早め。桜に先駆けて3月には花を咲かせ、春の訪れを知らせてくれます。

一斉に大ぶりの花が咲く様子は、とにかく見事。あたりに漂う爽やかな芳香も春の風情です。

ただし庭に植えて愉しむには、“大きく育ちすぎる”というのがやや難点。かなりのスペースを必要としますし、「大きくなって、隣家の敷地に入ってしまうのでは……」と気がかりです。

もしもハクモクレンを植えるなら、小型品種の「スノーホワイト」がおすすめです。


モクレン マグノリア 苗 【スノーホワイト (白花) 】 約1.5m 根巻き大苗…

スノーホワイトは、従来のハクモクレンより花びらが細く繊細な印象です。生長スピードも緩やかで、枝も細めで華奢。花後に剪定すれば、好みの大きさに仕立てることもできます。

モクレンの種類(3)更紗木蓮(サラサモクレン)

更紗木蓮(サラサモクレン)は、シモクレンとハクモクレンの交雑種です。繊細なピンクの花色が美しい人気のモクレンの一つです。

シモクレンではやや色が濃すぎるし、ハクモクレンだとやや物足りない……そんな場合は、サラサモクレンがおすすめです。

サラサモクレンは、園芸品種が多いのも特徴です。ぜひ、好みの品種を探してみてください。

たとえば、サラサモクレンの代表的な品種に「アレキサンドリナ」があります。


シンボルツリー 木蓮 もくれん 80cm〜100【モクレン(アレキサンドリナ) …

アレキサンドリナの花は、外側がワイン色で内側が白色。まさにシモクレンとハクモクレンの魅力を掛け合わせた、美しい品種です。

大ぶりの花がぐっと開くと、まるで白い花びらがワインで染まったかのよう。柔らかな花色や咲き姿に魅了されます。

モクレンの種類(4)黄木蓮(キモクレン)

黄木蓮(キモクレン)はその名の通り、黄色い花を咲かせるモクレンの仲間です。園芸品種も多く作られています。たとえば「エリザベス」は、黄モクレンの代表的な品種です。


モクレン マグノリア 苗 【エリザベス (黄花) 】 約1.5m 根巻き大苗 木…

黄色といっても、とても優しい色合い。クリームイエローの花が空いっぱいに広がると、春の陽だまりを想わせます。

優雅な芳香を放ち、洗練された品の良いシンボルツリーとして春の庭を華やかにします。若木のうちから花を咲かせてくれるのも、エリザベスの魅力です。

「イエローバード」も、黄モクレンの代表的な品種です。


モクレン イエローバード 接木苗 1本(入荷予定:2018年3月下旬頃)

イエローバードは、くっきりと鮮やかな黄色が印象的なモクレンです。大きく丸みを帯びた花姿も美しく、半八重咲きで華やかです。

黄モクレンの品種の中では、「金寿」も人気です。


【花芽付き】【現品3種】モクレン 苗木 “金寿(キンジュ)” 1.3〜…

金寿は、日本生まれの品種です。「金」と「寿」というめでたい響きから、縁起の良いモクレンとしても人気を集めています。

金寿の魅力は何と言っても、繊細な花色の変化。咲き始めはフレッシュな緑色、そして咲き進むにつれて黄色へと変化します。

大輪の花がたくさん咲き、開花時期も長め。次々と花開き、長い間愉しむことができます。優雅な芳香も漂って、春気分を存分に愉しませてくれるモクレンです。

モクレンの種類(5)マグノリア・キャンベリー

マグノリア・キャンベリーは、ヒマラヤ地域で育つモクレンです。代表的な品種は何といっても「サヨナラ」です。


モクレン マグノリア 苗 【サヨナラ (クリーム色) 】 約1.5m 根巻き大苗…

サヨナラの魅力は、ふっくらと丸みを帯びた大輪の花。花色は柔らかなクリーム色で、付け根部分がほんのり薄桃色に染まります。

大らかな花色やふくよかな花姿には、他のモクレンにはない魅力がありますね。比較的若いうちから花をたくさんつけるので、植えた当初から愉しめる花木です。

モクレンの種類(6)ガール・マグノリア

ガール・マグノリアは、アメリカで作られたモクレンの小型品種です。アンやスーザン、ベティといった女性の名前がつけられ、赤紫色の花を咲かせます。

ガール・マグノリアの魅力は、そのコンパクトさ。樹高が高くなりすぎず、小さなガーデンでも育てることができます。

たとえばこちらは、ガール・マグノリアの代表品種の一つ「スーザン」です。


花木 庭木の苗/ガールマグノリア(モクレン):スーザン6号ポット

くっきりとした花色が印象的ですね。庭植えはもちろんのこと、剪定すれば鉢植えでも愉しむことができます。

モクレンの種類(7)辛夷(コブシ)

辛夷(コブシ)は、ハクモクレンに似た花を咲かせる早春の花です。花色が白く枝いっぱいに花を咲かせるので、遠目で見るとハクモクレンとよく似ています。

コブシとハクモクレンの見分け方はいくつかありますが、分かりやすいのは、花の咲き方を見ることです。

<花の咲き方>

  • ハクモクレン・・・・・・すべて開き切らず、半開きの状態。
  • コブシ・・・・・・・・・・・・完全に花が開く。

実際の様子を見てみましょう。まず、ハクモクレンの花はこちら。花びらが開き切っていないのが分かりますよね。そして花びらはやや肉厚です。

一方、コブシの花はこちら。ハクモクレンとは対照的に、花が開き切るのが特徴です。ハクモクレンと比べると花びらも薄く、繊細な表情です。

コブシはハクモクレンと共に、春の到来を告げる花木です。ただし大きくなりすぎるため、緩やかに生長する「シデコブシ」(ヒメコブシ)がおすすめです。

シデコブシにはさまざまな園芸品種があります。たとえば、こちらの「アップライト」はシデコブシの品種の一つ。


シデコブシ “アップライト” 根巻き苗 庭木 落葉樹 シンボルツリー【西濃運輸お…

蕾のうちはピンク色ですが、咲き進むにつれて白へと変化します。八重咲きも豪華で、花開くと芳香が漂います。

モクレンの種類(8)大山蓮華(オオヤマレンゲ)

オオヤマレンゲは、日本の深い山中に自生するモクレンの仲間です。初夏から夏にかけて、大きな純白の花を咲かせます。

オオヤマレンゲは深い山で育つことから、「深山蓮華」(ミヤマレンゲ)という風流な別名も持っています。

また、うつむき加減に咲く控えめな姿が美しく、古くから茶花として珍重されてきました。

とりわけ千利休はこの花を愛して、よく茶花として用いたのだとか。〝利休七選花〟の中にもオオヤマレンゲが入っています。

風雅な花から漂うのは、南国を想わせるトロピカルな香り。白く優雅な花や光沢のある葉も美しく、和風の庭はもちろん、洋風のホワイトガーデンにも向く花木です。

深い山中で育つオオヤマレンゲは、日陰に強いのも特徴です。シェードガーデンに植える花木の候補にもなりますね。

年中緑の葉を茂らせる、常緑樹のモクレン2種類

モクレンの仲間には、数は少ないものの常緑樹の種類もあります。落葉樹のモクレンを2種類紹介します。

モクレンの種類(9)オガタマノキ

オガタマノキは、日本に自生する常緑樹のモクレンです。その名前は「招霊(おきたま)の木」が転じたとも言われ、神社の境内に古くから植えられています。

ただしオガタマノキは高木に育つため、庭に植えるなら、ゆっくり生長する「カラタネオガタマ」を植えるのが一般的です。

カラタネオガタマには、ユニークな花色の品種があります。たとえば「ポートワイン」はその名の通り、深い赤色が印象的です。


【1年間枯れ保証】【春に花が咲く木】カラタネオガタマ/ポートワイン 0.3m15…

カラタネオガタマの別名は“バナナ・シュラブ”(バナナの低木)。初夏に咲く花からは、バナナのような強い香りが漂います。

カラタネオガタマには、「パープルクイーン」という珍しい品種もあります。


■良品庭木■オガタマノキパープルクーン紫花4号ポット苗

パープルクイーンの花は、濃い紫色。ベルベットのような滑らかな質感も美しいですね。

モクレンの種類(10)泰山木(タイサンボク)

タイサンボクは、北アメリカ原産のモクレンの仲間です。早春から続くモクレンの開花リレーの最後を飾るかのように、6月から7月頃に開花します。

タイサンボクの魅力は、肉厚で大きな乳白色の花。艶やかな濃い緑色の葉とも、鮮やかなコントラストを生み出します。

初夏を思わせる、爽やかで甘い香りもタイサンボクの魅力です。モクレンというよりも、“マグノリア”と呼んだほうが似合う花ですね。

原田マハさんの短編集『ジヴェルニーの食卓』にも、フランスの画家アンリ・マティスの作品「マグノリアのある静物」を題材にした話が登場します。

このマグノリアは、まさにタイサンボクのこと。香り立つかのようなマグノリアの描写には、思わずうっとりしてしまいます。

ただしタイサンボクは、樹高20mにも及ぶ高木です。日本の庭で植えるには、やや大きくなりすぎですね。

タイサンボクを植えるなら、小型品種の「リトルジェム」がおすすめです。


花木 庭木の苗/タイサンボク:リトルジェム 樹高1m根巻き

リトルジェムは、いわゆる矮性(わいせい)品種。従来のタイサンボクのように高木に育ちません。

比較的若いうちから開花して、低い枝にも花がつき豪華です。また四季咲き性が強いので、5月ごろから11月ごろまで花を愉しむことができます。

まとめ

モクレンというと、よく見かけるのが早春に咲くハクモクレンやシモクレンです。でも調べてみると、思いのほかたくさんのモクレンの仲間が存在しました。

落葉樹が大半ですが、タイサンボクのような常緑樹も存在します。それぞれ花期も違うので、庭のデザインを考えて、好みのモクレンを植えたいものですね。

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